痛み・しびれの根本改善&再発予防なら和整体・整骨院

65歳男性 変形性膝関節症で安静にしていて発症した腰部脊柱管狭窄症

 

症例

 平成28年11月初旬、重たいものを運んでいつもより腰と足に違和感を覚える。この時は、お酒の飲み過ぎか、尿酸値が高かったので痛風かなと思っていたので、「放っておけばそのうちに治るだろう」と考えていた。10月まではピンピンに元気だったのに何が悪かったのだろうと考えたが答えは見つからなかった

 

 平成28年11月9日、趣味の登山でC国の山を2万歩ほど歩いて下山するときには足を引きずって降りるようになった。流石に不安になり整形外科に行くと腰のせいではなく左膝が変形性膝関節症を起こし半月板も損傷していると言われ、安静にするよう指導され痛み止めの薬とシップを処方された。

 平成29年1月28日、5回目のヒアルロン酸注射を受けたが痛みに変化はなく、こんな感じで治っていくのかと思って過ごしていた。

 

 平成29年2月2日、左の太ももに尋常ではない張りを感じ、整形外科を受診すると腰のレントゲンを撮る検査を行うことになった。検査結果には異状はないと言われたが、今起きている太ももの張り感に説明がつかず釈然としない状態で、痛み止めを処方され帰宅することになる。

 

 平成29年2月28日、薬剤師の娘の勧めでMRIを撮れる病院へ検査をしに行くことになった。検査結果は腰部脊柱管狭窄症腰部ヘルニア座骨神経痛と診断され、原因が解明されて治療を受けられるのかと思ったが、痛み止めを処方されて様子を見ましょうと言われる。左膝の状態は、一番痛い時を10とすると5~8の状態を保ち良くなっている感じはなかった。この頃から、具合の悪い母のために鍼灸師の先生に往診をお願いしていたついてでに、自分も鍼灸治療をしてもらう。この先生は、病院の先生のように痛かったら安静にと言わず、積極的に体を動かしなさいと言う先生だったが、具体的に何をどれだけやれということは言われなかった。病気一つしていなかった母が亡くなり、喪主として何とかその後の事をやらなくてはならず、大変だった。

 

 平成29年3月中頃、セカンドオピニオンとして福山で有名な病院を何件か受診してみたが検査結果は同じであった。そして、痛み止めで治らないなら手術を全ての病院で勧められた。この時には排尿障害が併発し、自分でももう諦めが入っていた。倉田さんは専門外の事はなんでも受け入れるタイプで、すっかり手術をする気になって家族に話したところ、薬剤師の娘と妻に”手術は最後の手段だからできることをやってほしい”と言われる。そんな時、妻が和整体のチラシを持ってきて「ここに行ってきなさい」と言われ行ってみることにする。完全予約制で予約が取れたのは4/5だった。

施術開始

平成29年4月5日、1診

 前日がもっとも具合が悪く、自宅の階段の昇りでは力が入らず、降りは怖いので逆向きに這って降りるような状態であった。足に自覚的に感覚マヒが起こっていて、感覚が無い。また違和感も臀部から太ももの裏に掛けてつっぱり感があり、最近では膝の内側までザワザワする感覚が出てきている。

 既往歴としては、10年前から頸部脊柱管狭窄症を患い手術をしたら右の尺骨神経がマヒし、極端に右手全体が細くなり箸が持てなかったりペンを持って字が書けない状態になっている。

 2000年から3度の心筋梗塞、2016年に2回目を起こしてステントが入っている状態にある。糖尿病の予備軍でHA1cは6.5とのこと。

【検査】

 立位での側屈では左足の力が極端に弱く大きな左右差がある。腰から足を動かそうとする運動神経の検査では右はやや力があるが、左は全く力がない状態だった。その左右差が長くあったことで背骨が悪くなり体幹を捻る運動や、頸部に異常を起こしている。体幹の前後屈は検査以前に身体を足が支えられないのでまたの機会とする。

【施術と指導】

 骨盤の捻挫を整復し、足の力を取り戻せるよう感覚器と運動器を同時に賦活化する運動を行う。足部から骨盤を動かす運動も行い足から骨盤を整える運動も行う。生活習慣を変えなければ少し体が動くようになっても元に戻ってしまうことを伝える身体が安静にしている動かない環境に慣れてしまっているので、動ける環境に慣れるようにウォーキングの指導と、炎症を早期に取り除くためにも冷却を毎日してもらうように指導する。

 

平成29年4月6日 2診

 足に力が入る感覚が少しでたので、階段の下りが普段よりスムーズに行えるようになる。また、足部から骨盤の運動により、骨盤の影響で動きが捻じれていた左膝の動きもスムーズになったことから左膝が痛む瞬間の恐怖感が薄れたと嬉しい報告を受ける。正直に言うと、狭窄症になるような方は身体の活性化が起こりにくく治療の反応が出るまでに時間がかかることが多いので、何か特別なことをやったかと尋ねると、”今まで安静にしろ”言われて、ほぼ動かない生活をしていて疑問に感じていたので、前回の話を聞いて積極的に動くことが良くなる最善最短の話を聞いて腑に落ちたから、痛くても休みながら50分歩くのをやった。不思議と悪くなることはなく、むしろ調子が良くなったと感じたからもう1セット歩いて来たよ」とのこと。この患者さんは時間はかかるけど必ず良くなるだろうなと思えた瞬間でした。改めて「必ず良くなる」と伝え、「リハビリは辛いと感じることが有るかもしれないけど一緒に頑張っていきましょうね」と伝えた。

【施術と指導】

 応力によって骨盤が捻挫してしまわないように整復し、足から骨盤の運動と、背骨の捻じれ運動がスムーズにできるようになる体操を行う。前屈時に少し足に力が入りガクガクする感じが減っていた。座っている時間のリスクとリスクを抑えるための座り方を伝え、床座りするときはアグラで座らないように指導する。

 

平成29年4月8日 3診

 腰から足を動かそうとする運動神経の検査では右は力がしっかりと入り始め、左は全く力がない状態だったのが弱々しいが力が入るようになった。

【施術と指導】

 骨盤の整復を行い、股関節と膝関節と足関節にそれぞれスムーズに動けるように整復を行う。第3者視点で見ると歩き方がまだまだ悪く見えるだろうが、歩く時の骨盤の動きや足首の動きは大きく進展した。普段より大きく動けるようになると、まだ錆びついている部分まで動かそうとして痛くなることが在るのでゆっくり丁寧に歩く事を伝えた。宿題として背骨と骨盤、股関節、膝関節、足関節を同時に鍛える”内股スクワット”を1日に2~3セット以上行うように指導する。左膝は無理に内股にせず、無理のない程度で行い、筋トレになっては関節を鍛える目的から外れてしまうので、できるだけゆっくり行うことを伝えた。また、足関節周りが安定しないためウォーキング用の靴の選び方を伝える。靴を変えるだけでも、狭窄症が治ることもあり重要な内容なので倉田さんにあった靴をメーカーと型番を指定して靴屋さんで購入することを勧めた。

 

4診

 正しく腕が振れて、上肢と下肢のシンクロした運動ができるように施術する。この頃になると歩きやすくなってきて気力が取り戻せて楽しくなってきたと言ってもらえる。まだ、症状には良かったり悪かったりの波があるが確実に良い方向に向かっていると実感してくれていと言われる。

 

5診

 大股で大きく歩いていたら、左膝がズキっとなり歩くのが不安になった。変形性膝関節症にも冷却が有効なことを説明と指導する。引き続き、身体を支えられるように施術を行なっていく。

 

6診〜

 痛くて歩けない日もあるが、いつも同じ時刻に歩いている人を追い抜けるようになったりする日もあり、この頃には椅子からの立ち上がりが楽にできるようになる。痛くて歩けない日は、前日に自分で身体を悪くする姿勢や動作をしている事に気が付き、悪くする動作を気を付けていると、調子が良い。今回は4時間ほど飲みながら籐の椅子に踏ん反り返ってTVを見ていた事が原因だった。日々の身体の状態を簡単な日記として書いておくのは、あとから自分で見直した時に良くなっているのがよくわかって頑張る気力につながる。

 重度の疾患を治すためには“どれだけ悪くする習慣を減らせるか”が重要になるため、この”気付き“を得られると予後に大きな変化を与える。

 

〜1ヶ月後

 四つ這いの運動も加えながら自分でも応力を抜く体操を積極的に行ってもらう。この頃は、爽やかに歩けるが45分が精一杯の状態だった。痛みやシビレはまだあるが、最初の状態に比べると調子良く歩けている。

 これは機能としての回復が先に在って、機能が回復した状態に体が慣れたら痛みやシビレが消えていくので、まず回復の具合を痛みではなく”出来るようになったこと“で図らなければ、痛みはなかなか変化しにくいので治ってきている実感を得ることができない。

 

〜2ヶ月後

 この頃は、今までの不調がほぼ気にならない調子の良い日悪いなりに以前よりはマシになっている状態になってくる。

 奥さんが起床時の調子の悪い状態と、施術後のスムーズな動きで調子が良さそうな状態が極端に違うので驚いていると言われた。自分ではあまり実感が湧かないので第三者に言われると実感が湧いて頑張れる。

 

〜3ヶ月後

 この頃になると、歩く機能は随分と回復する。2ヶ月前が40分歩く間に1kmしか歩けなかったが、今では40分歩く間に3km歩けるようになった。また、手すりを使わなくても階段の昇り降りができるようになる。頸部から手指に力が正しく伝わるように施術してきた成果が現れ始め、手に力が入るようになってきて試しに漢字の『字』を書いてみたらトメやハネができるようになっていた。次に、ラーメンを箸で食べてみようと思ったらこれも面白い事にできる様になっていた。こうなってくると身体の不調を全て治してしまおうという気になる。

 

〜4ヶ月後

 プールで100mを泳げる様になった。心筋梗塞の検査入院であまり動かず体操も控えていたら少し悪化するも初期の様な動けない状態にはならなかった。重い物も持てる様になり膝に不安感が有るが歩けて地面を蹴れる感じも出てきた。一番驚いたのが、信号を急いで渡る時に小走りができたと嬉しいそうに報告してくれた。しかし、痺れや痛みは減ってはいるものの残存した状態であった。

 

〜5ヶ月後

 転倒しそうになり、以前だったらそのまま顔から転けていたが、咄嗟に手が出て忘れていた前回り受け身が出来た。左膝の痛みが全く無い日が出てくる

 

〜6ヶ月後

 立ったままズボンが履けるようになり、少し痛みが気になる日も、痛みを無視してしっかり歩くと翌日には平気になってくる。重い物を運ぶ仕事をしていて、頑張りすぎると翌日か翌々日に違和感として現れるが程度は酷く無い。今までは不安で旅行に行く気は無かったが、行けそうな気がしたので娘夫婦と沖縄に旅行に行くことになった。飛行機で受けるダメージを少しでも減らすために高次脳機能テープで対策して、ホテルで行う体操や冷却を指導て旅行に臨んでもらった。結果、沖縄に行き滞在中までは調子が良かったので楽しめた。復路の飛行機ではテーピングが外れてしまっていたためか痛みと違和感が酷くなる。しかし、そうなった時ようの体操や対応を事前に伝えていたことを実践してもらうと歩けない感じは無くなり家まで帰ることができたと笑って教えてくれた。

 

〜12ヶ月後

 このまま、今まで積み上げてきたものを続けて貰えば腰の痛みやシビレは消退できる治癒起点まで来たことを伝える。もう一度、スキューバダイビングや登山、右手の麻痺を良くしたかったら通院してもらったら良いとも伝えたところ、引き続き通院を続けることに決めて頂いた。

 全体的な違和感や痛みが減ってきている分、左膝の内側の痛みが目立ってくる。歩様を修正しながら細かい調節を行いながらよく動けていた時の身体を目指してもらう事になります。

 身体が動かなくなってから行かなくなっていた東京での忘年会にも参加し、その際の新幹線移動も身体に影響が出ないくらい身体の基礎がしっかりしてきました。

まとめ

 倉田さんの症例を読んでどう感じましたか?和整体では、大まかな機能回復の目安に3ヵ月、構造の回復に半年~と伝えています。狭窄症が起こるほどの身体の壊れ方は回復に時間が掛かります。しかし、少しずつですが、機能が回復して動ける身体になってくると、徐々に正常な構造に戻ろうと身体が環境に慣れてきます。痛みにばかり注目していては中々治っている実感は得られませんが、今迄で出来なかったことが出来るようになったという尺度で回復を図っていくと身体が正常な状態に戻っている実感が得られます

 この倉田さんの凄いところは痛くても気にせずに身体を動かし続け、楽しみながら身体が正常な状態に近づいて行っている状態を観察しているところです。狭窄症やすべり症で良くならない人に共通することは、痛いから動きたくない、痛みがすぐに変化しないから努力をしないケースが多いです。動かない生活習慣を大きく変えなければ、手術で一時的に良くなっても、まだ狭窄症になる生活環境を変えられていないので継続的に良くなることはありません。

 大切なのは、身体の機能回復と構造回復をしながら今までの生活習慣を一変させることです。これはとても難しいことですし、覚悟も必要です。しかし「身体を良くしたい!」という強い気持ちがあれば実現可能です。倉田さんのようにあなたも一歩踏み出して、笑顔あふれる人生を歩みませんか?

 

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